2-1-5 勝ち組の共通点4「トレードルール」
トレードルールとは
トレードルールとは、自身のトレードのやり方をルール化したものです。
いつ、どの価格帯で取引(エントリー、イグジット(利益確定/損切り))するかの判断基準を具体的にします。
当たり前ですが、トレードルールは月・年トータルで利益が出るものである必要があります。
トータルで利益が出る相場環境や取引方法などを明確にすることで「勝ちパターン(再現性)」を確保することが最大の目的です。
あとはこのトレードルールに則りトレードすれば、自ずと資金が増えていく。という域まで達すれば、勝ち組トレーダーに仲間入りできます。
トレードルールは必要?
トレードルールは必要です。
ルールがなくてもトレードは可能です。ですが、厳しい相場の世界でルールなしの感覚トレードをしていては、あっという間に資金を奪われてしまいます。
負け組トレーダーのほとんどは、ルールなしの感覚トレードをしたり、ルールがあっても守っていなかったりします。感覚トレードは「再現性」がないため、利益が安定しません。また、ルールがないとメンタルや体調に左右されやすく、一度崩れると戻る方法がわからずどこまでも落ちていきます。
これを回避する意味で、トレードルールは必要なのです。
月・年トータルで利益を出し続ける勝ち組トレーダーはトレードルールに則りトレードします。むしろトレードルールのとおり(勝ちパターン)でしかトレードしません。
勝てる確率が高い相場や、大きな利幅を狙える相場のみにターゲットを絞り、そこだけでトレードします。
トレードルールの入手方法
トレードルールを入手する方法は、下記のとおり2パターンあります。
・他人から勝てるルールを買う、もらう
・自分で勝てるルールをつくる
どちらを選択しても構いませんが、バックテストやデモトレードで最低3か月以上(理想は10年以上)検証し、ちゃんと利益が出るルールであることを確認してから運用しましょう。
他人から勝てるルールを買う、もらう
お金や人脈によって勝てるトレードルールを入手します。
手っ取り早い入手方法ですが、落とし穴もあります。
・ルールを解釈するのは人なので、個人差が出る(再現性を確保できるとは限らない)
・そもそもトータルで勝てない(詐欺ルールの可能性あり)
・トレーダーとして成長しない(負けたとき人のせいにしがち・相場環境の変化に対応できない)
などが挙げられます。
ですので、すぐにリアルマネーで運用せず、バックテストやデモトレードでしっかりと検証してから適用しましょう。
自分で勝てるルールをつくる
イチから自分でルールをつくります。
仮説・検証を何度も繰り返し、トータルで利益が出るまでルールを練り上げていく方法です。
この作業は苦行ですが、トレーダーとしてとても成長できるので、本気で勝ち組トレーダーを目指すなら、トレードルールは自分でつくることをおススメします。
トレードルールのつくり方
ここではトレードルールのつくり方の概要を説明します。
トレードルールのつくり方の細かい説明は量が多いので、別記事(別の章)に示します。
トレードルールは下記4ステップでつくります。
step1.トレードルールを決める
step2.ルールのとおりトレードする
step3.トレード結果から課題を見つける
step4.課題(ルール)の改善案を考える
はい、PDCAサイクルですw
月・年トータルで利益が出るルールが1回で完成すればOKですが、大抵は最初から利益が出るルールには仕上がりません。step1~step4を何度も繰り返し、勝てるルールに仕上げていきましょう。
以下、各ステップの詳細です。
step1.トレードルールを決める
まずはトレードルールを決めます。
基本的にはいつ、どの価格帯で取引(エントリー、イグジット(利益確定/損切り))するかの判断基準を具体的に定義します。
特にエントリー、イグジット条件は「再現性」を確保することが重要です。
再現性を確保するためには「数値(ディジタル)で判断」させます。
例えるなら以下のような感じです。
<NG例(アナログ判断、感覚的な判断)>
・グーンと勢いよく値が伸びたらエントリー
・ダブルトップ・ダブルボトムが形成されたらエントリー
・MA(移動平均線)に強い方向性(上向き、下向き)が出たらエントリー
<OK例(ディジタル判断)>
・5分足1本の始値と終値の差が10pips以上になったらエントリー
・ダブルトップ・ダブルボトムのネックラインをブレイクしたらエントリー
・MA(移動平均線)のゴールデンクロス・デッドクロスが成立したらエントリー
余談ですが、エントリー、イグジット条件をディジタル化しておけば、将来的にはEA化(自動売買ツール作成)も可能です。
その他、以下の項目もあらかじめ決めておくとなお良いです。
ただし、あまりに細かく決めすぎてしまうとルールのチェックに手間がかかり、トレード機会を逃してしまいます。できる限りわかりやすく、瞬時に判断できるようにまとめます。
A4用紙1枚に余裕で収まるくらいが理想です。
<トレードスタイル>
あらかじめトレードスタイル(スイングトレード/デイトレード/スキャルピング)を決めておきます。
決めておかないと、イグジット(特に損切り)がぶれやすい(ルール違反しやすい)です。
例えば、スキャルピングで含み損を抱え、ルールのイグジット条件になっても損切りできず、急遽デイトレードに変更し、結局大きな損失になってしまった(コツコツドカン)。なんて話はよく聞きます。
トレードスタイルを決めていないので、ルール違反していることすら認識できず、このトレードの結果は検証データとして何の役にも立ちません。
あらかじめ決めておくことで、ルール順守しやすい環境を整え、より早く、より正しくルール検証ができるようになります。
<取引時間帯>
自身がトレードする時間帯もあらかじめ決めておきましょう。(スキャルピングやデイトレードの場合)
理由は下記のとおりです。
・相場の値動きが活発になる時間帯(利益を出しやすい時間帯)に狙いを定めるため
・自身の仕事や生活のメリハリをつけるため
FXは基本的に24時間取引が可能です(月~金)。24時間トレードができちゃいます。
ですが、全時間帯で勝てるのか(勝ちやすいのか)というと、そうではありません。値動きが活発になる時間帯(勝ちやすい時間帯)は、24時間のうちの6~9時間程度だけで、その他は値動きが小さくなりなかなか勝敗が決まらないので、タイパが悪いです。
値動きが活発になるのは、世界三大市場(ニューヨーク/ロンドン/東京)の開場から2~3時間までです。
その中で自身の生活に合った時間帯のみに絞り、トレードするように心がけましょう。
あくまで「自身の生活 > FXトレード」です。
FXトレードしすぎて身を滅ぼした(お金だけでなく、交友関係や健康を失った)。なんて話をよく聞きます。こうならないようにあらかじめ取引時間帯を決めておくことをおススメします。
<通貨ペア>
取引できる通貨ペアはたくさんあります。
ですが、あれもこれもと手を出すのはやめましょう。情報量が多すぎるので消化不良を起こします。
自身が決めた取引時間帯に、値動きが活発になる通貨ペアのみに絞り込みましょう。
<ロット数・ポジション数>
詳細は別記事(資金管理)に書きますが、あらかじめ下記の項目くらいは決めておきます。
・ロット数
・ポジション数上限
運用資金に合わせ、無理のない値(ある程度負けが続いても運用し続けられる値)にしましょう。
<トレード開始条件>
エントリー条件とは異なり、「今日トレードしてもよいか?」の判断条件です。
例えば、以下に該当するときはメンタルやフィジカルが不調のためトレードしない、と決めます。
・お酒を飲んだとき
・妻(彼女)とケンカしたとき
・風邪をひいたとき
トレードはお金が増えることがあれば、減ることもあります。感情的になりやすい状態のときはトレードを避けるべきです。アツくなってルール違反トレードを繰り返し、1日でこれまでの利益を飛ばしてしまった。なんてことにならないための予防線をあらかじめ決めておきましょう。
<トレード終了条件>
イグジット条件とは異なり、「今日(今週・今月)トレードを中断すべきか?」の判断条件です。
例えば、以下に該当するときは取引時間帯中でもトレードを中止する、と決めます。
・3連敗したとき
・最大ドローダウンを更新したとき
・急用が入ったとき
感情的になりそうなときや、相場環境が合わずに大きく資金を失う可能性があるときの予防線をあらかじめ決めておきましょう。
<環境認識方法>
今の相場環境をどのように理解・認識するかをあらかじめ決めておきます。
例えば、以下の項目についての判断方法をルール化しておきます。
・相場のトレンド(上昇・下降・レンジ)
・トレードする値幅
どんなツールを使い、どのように判断するかを明確にすることで、常に再現性を確保しながら判断できるように決めておきましょう。
step2.ルールのとおりトレードする
step1で決めたルールに則りトレードします。
ここでのトレード目的は、「データ取り」です。作ったルールがどのくらい機能するか(利益が出るか)を知るためのトレードですので、リアルマネーではトレードせず、バックテストやデモトレードにてトレードしましょう。
バックテスト(MT4のストラデジテスター)ならば何倍もの速度でチャートが更新されるため、とても効率的にデータ取りが可能です。
また、トレード結果はExcelなどの表計算ソフトにまとめると、より効率的にstep3の集計・検証が可能です。
データ取り期間の目安は下記のとおりです。
・バックテスト:最低10年分
・デモトレード:最低3か月分(「上昇・下降・レンジ」全ての相場環境でのデータが欲しいところ)
ルールの定義があいまいな場合、トレード結果の再現性が低くなり、検証に生きません(本当に勝てるルールなのか判断できません)。
特に「環境認識条件」や「エントリー/イグジット条件」の判断に迷いや不備を感じたら、step1に戻りより再現性を高められるルールに変更しましょう。
step3.トレード結果から課題を見つける)
step2のトレード結果を集計・検証し、課題を見つけます。
下記項目を算出し、トータルで利益が出るルールか、現実的に運用できるルールかを検証します。
・トレード数
・損益/損益率(pips、金額)
・勝率
・連勝数/連敗数
・最大DD
・PF(RRR)
・などなど(トレード結果から算出できる項目は他にも多々あります)
トレードルールとして成立する大まかな基準(例)は以下のとおりです。
・利益率:年平均:5~10%以上(月平均:1~2%以上)
・トレード数:トレードスタイルに合っている数(デイトレなら月30回程度(1日上限5回以内))
最大DDやPF(RRR)の基準は、自身の好み(勝率を取るか、値幅を取るか)によって変わります。
検証した結果、トレード結果が目標値を達成した(トータルで利益が得られた)場合、ルールづくりは終了です。しっかりトレードルールを守り、リアルマネーで運用しましょう。
達成できなかった場合は、上記で算出した項目(数値)の一番ダメだったものを課題とし、step4に進みます。
課題として複数項目を選んでも構いませんが、課題が多すぎるとstep4の難易度が上がり、効率が落ちます。課題は1~2個までにし、PDCAサイクルした方が結果的には最短ルート(シンプルイズベスト)だったりしますので、欲張りすぎないように注意しましょう。
step4.課題(ルール)の改善案を考える
step3で見つけた課題の改善案を考え、ルールに反映します。
例えば、step3で挙げた課題が「勝率(30%)」で、PFが1.0だった場合は、まずは勝率を何%にすればトータルで損益がプラスになるかを考え、改善目標値を設定します。
⇒PFが1.0なので、勝率は50%以上必要。目標値としては60%とする。
次に、勝率を30%⇒60%に上げるための改善案を考えます。勝ちトレードはそのままで、負けトレードを半分にできたら目標は達成できます。
最後にチャートを再確認し、過去のトレードから勝ちパターンと負けパターンを考えましょう。法則が見つかれば改善することができます。例えば、「環境認識で確認した方向(トレンド)と同じ方向のトレードは勝つことが多く、逆方向のトレードは負けることが多い」とか。この場合は、ルールに「環境認識で確認した方向(トレンド)と同じ方向のみトレードする」と追加することで、勝率を改善することができます。
これでも勝率の目標値を達成できないときは、別項目に着目します。
上記例の場合は「PF(1.0)」に着目し、PFを1.0からトータル利益がプラスになる値(例えば1.2とか)に目標設定します。
PFを1.0⇒1.2にするためには、再度チャートを見て過去のトレードから改善方法を考えます。
例えば、エントリー/イグジットポイントを少しずらせば(早くしたり遅くしたりすれば)達成可能ならば、そのようにルールを変更します。
このようにしてルールを改善していきます。
あとはstep1~step4を繰り返していくことで、どんどん勝てるルールへと進化していきます。
トレードルールを順守し続けるには
勝てるルールがあっても、それに則りトレードしないと(ルール違反トレードを繰り返すと)長期的に勝ち続けるトレーダーにはなれません。
トレードに再現性(勝ちパターン)がないので、大抵の人は一時期は勝てたとしても最終的には資金を失い相場から退場させられます。
FXトレードを生業にしているプロたちを相手にしているわけですからルールなしの感覚トレードでは勝てないのは当たり前なのですがw
リアルマネーでトレードするということは、あなた自身も「プロ意識」で挑む必要があります。
百戦錬磨の猛者達が集うFX相場にお金を晒し、お金を増やす「仕事」をしているわけですから。
ですので、トレードルールはそんな猛者達から自身(資金)を守るための必須の防具と思ってください。
そして、そのルールは「わかりやすく、再現性を確保できるもの」である必要があります。
使いこなせなければ意味がないし、遵守し続けることは難しいので。
それでもルールを順守できない人は一定数いるんですけどね。
まあ、勝ち組トレーダーはそういう人たちがいるからこそ利益を出し続けることができるわけですがw

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