2-1-6 勝ち組の共通点5「資金管理」
資金管理の重要性
月・年トータルで利益を出すことができるトレードルールを得たとしても、実はそれだけでは本当に利益を出し続けられるトレーダーにはなれません。
トレードルールだけでは「勝ち組トレーダーになれる資格」を得ただけに過ぎません。
FX初心者や負け組トレーダーは、FXで勝つための手法(トレードルール)を知り、そのルールのとおりにのみトレードすれば勝てると考える方がいますが、それは誤りです。
実はトレードルールに則り、日々トレードを繰り返しても常に利益を出し続けられるわけではありません。
あらゆる相場環境に対応したパーフェクトなトレードルールは存在しません。
相場の値動きは基本的にランダムなので、どんなに優位性のあるトレードルールでも勝率100%は実現不可能です。
どんな優れたトレードルールでも、ルールに合う相場環境のときは資金は増えていきますが、ルールに合わない相場環境のときは連敗が続き資金が目減りする時期もあります。
どんな優れたトレードルールでも、結局は過去チャートの傾向から今後どう変動するかをあくまで確率(≒予測)でトレードするだけなのです。結果、負けることも多々あります。勝ち負けを繰り返し、月・年トータルでどれだけ手元に利益を残せるか、が重要なのです。
資金管理をしていなかったり、ずさんだったりすると、こういった連敗続きで気づかないうちに運用資金を全て失ってしまい、トレーダーとして強制廃業です。
これは会社で言えば倒産です。ダメ経営者の典型ですよね。
なので資金管理が重要なのです。
しっかりと資金管理をしておけば、こういった連敗続きのときでも損失を最小限に抑え、運用資金を守ることができます。
その方法を以降で説明していきます。
資金管理をする目的
前項で軽く触れましたが、資金管理をする目的は「効率的に資金を増やす」「資金を守る」ことです。
効率的に資金を増やす
資金管理をすることで、資金を効率的に増やすことができるようになります。
勝率や損益比(リスクリワードレシオ:RRR)、プロフィットファクター(PF)、最大ドローダウンなど、トレード結果を定期的に管理することで、以下のようにトレード成績の改善が見込めます。
・トレードルールの欠点や改善点に気づくことができ、より利益率の良いトレードができるようになる
・負けやすい(苦手な)相場環境に気づくことで、負けトレード自体を減らすことができるようになる
また、運用資金額や許容損失率(額)を定期的に管理することで、順調に運用資金が増えたときの複利(ロット数を増やす)タイミングを適切に判断し、効率的に運用資金を増やすことができます。
資金を守る
相場は上がるか下がるかの2択です。
極論ですが、何も考えなくても(トレードルールがなくても)、トレードは買うか売るかの2択ですので確率的には勝率50%を確保できます。更にRRRが1.0の場合(損切り幅と利益幅が同じ場合)、運用資金の一時的な増減はありますが、長い目で見ると元本も維持されます。(正確にはトレード毎にスプレッド分は減っていきますがw)
ですが、実際は運用資金を全て失い、長期的に相場に居続けることができず強制退場させられてしまう人が一定数います。
・運用資金に見合わないロット数(海外口座の高レバレッジ)でトレードし、ちょっとの含み損で運用資金を全て飛ばしてしまった
・コツコツ利益を積み上げていたのに、たった1回のトレードの負けを許容できず、損切りせず(できずに)膨大な損失額になった
などがよく聞く話です。原因はすべて「資金管理不足」に集約されます。
資金管理することで、下記のように回避することができます。
・運用資金に見合うロット数(許容損失率2%以内)で10~20連敗しても(損失は大きいが)相場に居続けることができる(挽回するチャンスが残る)
・ルールのとおり適切な損切りができる(負けトレードも織り込み済みなので)
実際はトレードルール(手法)のとおりにトレードしますので、勝率やRRRはルール次第で偏りが発生します。
トレードルールは概ね下記二極化傾向にあります。
・高勝率(70%以上)を求めるルールのとき⇒RRRが低下する(1.0以下となる)
・高RRR(3.0以上の大きな値幅)を求めるルールのとき⇒勝率が低下する(40%を割る)
どちらのルールもトータルで勝てる人もいれば、資金を失い相場から強制退場させられる人もいます。
前者と後者の差は、言うまでもなく「資金管理」の有無なのです。
資金管理方法
資金管理は、資金を最適に運用できるように管理することです。
以下に示す項目についてあらかじめ基準値を決めておき、トレード結果からその基準値に則り適切に運用されているかを定期的にチェックします。
許容損失率(ロット数)
運用資金に対し、1回のトレードで許容できる損失率(額)を許容損失率といいます。
一般的に「2%以内」が推奨されています。
また、許容損失率(%)と損切り幅(pips)から、適正ロット数を計算することができます。
計算した適正ロット数でトレードしていれば、多少負けが続いても致命的な資金不足を回避でき、相場に残り続けることができるようになります。
以下、運用資金100万円で許容損失率2%、損切り幅を20pipsにした場合の例です。
<許容損失額>
100万円×2%=2万円
<適正ロット数(pips単価)>
許容損失額÷損切り幅=2万円÷20pips=1000円/pips=10万通貨
となります。
損切り幅(pips)はトレードスタイルやトレード手法によって最適値が異なりますので、それに合わせて適正ロット数を計算しましょう。
この数式で決めたロット数を順守するだけで、破産確率はぐんと下がります。
また、国内口座ではレバレッジ上限が25倍のため、海外口座より多くの証拠金が必要になります。
この影響のため、国内口座では適正ロット数よりも少ないロット数でしかトレードできないケースがあります。
ポジティブに捉えるならば、トレーダーが適正ロット数を意識しなくても破産しにくい環境を提供してくれています。
ネガティブに捉えるならば、少額から始めにくい、運用資金が少ないと複利しにくいなどがあります。運用資金がない貧乏人にはチャンスなどやらん。FXトレードすんなって国から暗に言われてるような気になります。。。
勝率、損益比
勝率とRRRの基準値は、使用しているトレードルールの検証時に算出していると思います。
この基準値に対し、現相場環境ではどれくらいのパフォーマンスを確保できているかをチェックします。
基準値よりも上回っているときは、トレードルールに合っている相場環境と判断できます。
⇒そのままトレード継続です。
基準値よりも下回っているときは、トレードルールに合わない相場環境と判断できます。
⇒相場環境が変わるまでトレードを控えます。
この勝率と損益比(RRR)をマメに(デイトレードなら週次程度の頻度で)チェックすることで、負けトレードを減らし運用資金を効率的に増やすことができるようになります。
余談ですが、勝率とRRRで「破産確率」が簡単にわかります。
トレードルール作成時の指標にすると良いでしょう。
詳しくは検索キー「バルサラの破産確率」で調べてみてください。
最大ドローダウン
ドローダウンとは、トレードのリスクを見る指標のひとつで、集計期間内の最大利益(累積利益)のピークからの落込幅(下落率)を指します。
その最大値を「最大ドローダウン」と言います。
要は、過去のトレード結果から、今後運用資金を最大でどれくらいまで失う可能性があるか?を算出した値です。単位は金額かpipsです。
この最大ドローダウンをあらかじめ決めておくことで、トレードルールが今の相場環境に合っているか否かを判断することができます。
最大ドローダウンはトレードルール検証時に算出していると思いますので、その値かそれよりも少ない値を基準値とし、ドローダウンが基準値を超えたらトレードルールに合わない相場環境と判断し、相場環境が変わるまでトレードを控えることで、運用資金を守ることができます。
まとめ
資金管理の重要性は伝わりましたでしょうか?
資金管理をすることで、
・効率的に資金を増やす
・資金を守る
ことができるようになります。
今回紹介した資金管理方法以外にも、世の中にはたくさんの管理方法がありますので、興味のある方はぜひ知あべてみてください。
最後に上手に資金管理するコツです。
「資金額やルール、自分の性格にマッチした資金管理をする」
これがベストです。
「早く金持ちになりたい」からと無理した資金計画を立てても、管理し切れませんので。

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